前回は、糖質をエネルギーに変えるビタミンB1について解説しました。本日は、エネルギー代謝に欠かせないもう一つの主役であり、細胞の再生を助ける「発育のビタミン」とも呼ばれるビタミンB2*Ⅰについてお話しします。

1.脂質を効率よく燃焼させる:リボフラビン*Ⅱの働き

ビタミンB2は、化学名をリボフラビンといいます。その最大の役割は、食事から摂った脂質、糖質、タンパク質を体内でエネルギーに変換するプロセスを支えることです。

特に脂質代謝*Ⅲにおいて重要な役割を担っており、ダイエット中の方やスポーツをされる方、脂っこい食事を好む方にとっては、効率的なエネルギー消費に欠かせない栄養素です。また、細胞の再生を助けて皮膚や粘膜、髪や爪を健康に保つ働きがあるため、健やかな体づくりを支える基礎的な成分と言えます。

2.老化を防ぎ、粘膜を守る防御力

現代医学の知見において、ビタミンB2には過酸化脂質*Ⅳを除去する重要な働きがあることがわかっています。過酸化脂質は、動脈硬化や老化を進行させる有害な物質ですが、ビタミンB2がこれを取り除くことで、生活習慣病の予防にも寄与します。

不足のサインとしては、口内炎や口角炎、肌荒れ、目の充血などが挙げられます。最近疲れやすく、肌や口内のトラブルが続くという方は、潜在的なビタミンB2不足の可能性があります。また、成長期のお子様にとっては、体の発育そのものに関わる極めて重要な栄養素です。

3.毎日こまめな補給と相乗効果を意識する

ビタミンB2は水溶性で体内に貯めておくことができず、光に弱いという性質があるため、新鮮な食品から毎日摂取する必要があります。レバーや納豆・卵・牛乳などに豊富に含まれていますが、調理による損失も考慮し、意識的に多めに摂ることが推奨されます。

さらに、ビタミンB2がその力を十分に発揮するためには、他のビタミンB群や、亜鉛、マグネシウムといったミネラルとの協力が不可欠です。単一の栄養素を摂るだけでなく、これらをバランスよく組み合わせることで、細胞内の化学反応はよりスムーズになり、結果として治療や予防の効果を最大限に高めることにつながります。

細胞一つひとつの再生能力を高め、内側から溢れる活力を維持するために、まずは日々の栄養の質を見直していきましょう。

【用語説明】

*Ⅰ ビタミンB2:水溶性ビタミンの一種。エネルギー代謝と細胞の再生に深く関わる。

*Ⅱ リボフラビン:ビタミンB2の化学名。成長を促進する働きから「発育のビタミン」とも呼ばれる。

*Ⅲ 脂質代謝:摂取した脂質が分解され、生命活動に必要なエネルギーとして利用されるプロセス。

*Ⅳ 過酸化脂質:体内の脂質が酸化されたもの。老化や動脈硬化の原因となる有害物質。

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