幹細胞療法とは

ルネスクリニックの幹細胞治療

ルネスクリニックにおいて、厚生労働省の認可を受け、提供できる幹細胞治療は下記になります。

治療に関する内容につきましては、下記のボタンを押してください。

間葉系幹細胞の可能性

 わたしたちはみな、自分たちのからだのなかに、皮膚や血液のように、ひとつひとつの細胞の寿命が短く、絶えず入れ替わり続ける組織を保つために、失われた細胞を再び生み出して補充する能力を持った細胞を持っています。こうした能力を持つ細胞が「幹細胞」です。
 幹細胞は、分裂して自分と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する能力(分化能)を持った細胞で、例えば、造血幹細胞(各種血液細胞に分化するもの)、神経幹細胞(神経細胞又なグリア細胞に分化するもの)、間葉系幹細胞(骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞に分化するもの)などがあります。
 これら幹細胞の中で注目されている間葉系幹細胞は、多種類への細胞への分化能を有しています。間葉系幹細胞としては、骨髄由来、脂肪由来、乳歯髄由来、臍帯由来のものなどがありますが、採取が容易で、安全性が高く、その有効性が多岐にわたる脂肪由来間葉系幹細胞が、治療に用いられることが多く、様々な研究が積み重ねられ、その効果についても数多く報告されてきています。

 医療法人美健会 ルネスクリニッククリニック日本橋は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(再生医療等安全性確保法)に従い、正式なプロセスを踏み厚生労働省に第二種再生医療等提供計画を提出し、計画番号を取得した医療施設です。
 当院では、「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)および初期糖尿病に対する進展予防を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200072))、「加齢男性性腺機能低下症候群(男性更年期障害)に伴う諸症状改善を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200084)、「女性更年期障害および卵巣機能低下に伴う諸症状改善を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200085)および「慢性疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系 幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3230079)の治療を提供しています。

わたしたちはみな、自分たちのからだのなかに、皮膚や血液のように、ひとつひとつの細胞の寿命が短く、絶えず入れ替わり続ける組織を保つために、失われた細胞を再び生み出して補充する能力を持った細胞を持っています。こうした能力を持つ細胞が「幹細胞」です。 幹細胞は、分裂して自分と同じ細胞を作る能力(自己複製能)と、別の種類の細胞に分化する能力(分化能)を持った細胞で、例えば、造血幹細胞(各種血液細胞に分化するもの)、神経幹細胞(神経細胞又なグリア細胞に分化するもの)、間葉系幹細胞(骨芽細胞、軟骨細胞、脂肪細胞に分化するもの)などがあります。 これら幹細胞の中で注目されている間葉系幹細胞は、多種類への細胞への分化能を有しています。間葉系幹細胞としては、骨髄由来、脂肪由来、乳歯髄由来、臍帯由来のものなどがありますが、採取が容易で、安全性が高く、その有効性が多岐にわたる脂肪由来間葉系幹細胞が、治療に用いられることが多く、様々な研究が積み重ねられ、その効果についても数多く報告されてきています。 医療法人美健会 ルネスクリニッククリニック日本橋は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(再生医療等安全性確保法)に従い、正式なプロセスを踏み厚生労働省に第二種再生医療等提供計画を提出し、計画番号を取得した医療施設です。 当院では、「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)および初期糖尿病に対する進展予防を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200072))、「加齢男性性腺機能低下症候群(男性更年期障害)に伴う諸症状改善を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200084)および「女性更年期障害および卵巣機能低下に伴う諸症状改善を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療」(第二種・計画番号PB3200085)の治療を提供しています。

間葉系幹細胞の特徴

種々の液性因子(成長因子・エクソソーム)を分泌する

組織の修復、免疫調節作用、抗炎症作用を有する

損傷部位、炎症部位(病気や怪我の場所)にホーミング

活性酸素を抑える:スカベンジャー作用

脂肪由来幹細胞(ADSC)は多分化能を有する細胞で、生体内外で神経細胞、脂肪細胞、骨芽細胞、心筋細胞、血管内皮細胞、膵β細胞、肝細胞に分化する可能性持っている(可塑性)。

低免疫原性であり、免疫抑制剤を使用せずにアロジェニック(他人の幹細胞)での細胞投与が可能→現在治療薬として研究が進められている

幹細胞の培養について

 ルネスクリニック日本橋は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療新法)」の施行に伴い、「特定細胞加工物製造事業者」として厚生労働省より2015年10月7日認定された細胞培養加工施設にて製造を行っております。

 患者様より採取された脂肪組織は、委託先である特定細胞加工物製造施設に持ち込まれ、酵素処理後、脂肪から幹細胞を分離して培養・増殖を行います。細胞培養は、厳格な管理のもと実施されます。また、高度な安全性を担保する為に、細胞の入庫時にウィルス検査等の細胞検査を行います。さらに検体の取り間違いを防止するために、全ての工程の履歴管理など厳しい品質管理体制を導入した運用管理体制のもと細胞培養されています。

 

~細胞の安全性=完全無血清培地での培養~

 無血清培地の表記で存在する製品の中には、血清由来物等を含有するものがあります。それらは血清使用と同様のリスクを内包しているため、安全性の面で臨床に適さない場合があります。ルネスクリニック日本橋で行う幹細胞治療で使用されている培養液は、二次原材料まで、血清由来物等を全く含まず構成されています。

 

【無血清培地で培養するメリット】

 無血清培地を用いるメリットしては、以下の点があげられます。

 ①無血清培地の使用は、自己血清を使用する培養方法と異なり、患者様からの採血(100~200ml程度)が必要なく、

  患者様への侵襲が少なくなります。

 ②自己血清を使用する培養では、血液採取量の限界から培養できる量や日数に制限が出ますが、

  無血清培地による場合では制限なく培養が可能となります。

 ③自己血清や動物由来血清を用いた培養では、患者様の血清の状態・動物血清のロット間で活性等の差が大きく、

  細胞培養が不安定になるなど品質保証で課題があります。一方、無血清培地では、安定的に高品質な細胞を製造できます。

 ④自己血清を使用する培養では、自己血清量の不足から、ウシ血清等を使用した場合、

  病原性プリオンと言った病原体の持ち込みや異種タンパク質の混入に起因するアレルギー反応等が懸念されますが、

  無血清培地では、そのリスクが回避できます。

 また、ルネスクリニック日本橋では、幹細胞を安全に保管するためのクリーンルームが院内に完備されています。

 お客様の安全性を重視した取り組みを行っております。

 

幹細胞による治療フロー

ルネスクリニック日本橋が提供する再生医療等(幹細胞治療)

境界型糖尿病(糖尿病予備軍)および初期糖尿病に対する進展予防を目的とした
自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(第二種・計画番号PB3200072))

糖尿病患者の数は増えていることが問題になっています。平成28年「国民健康・栄養調査」では、糖尿病が強く疑われる者(糖尿病有病者)、糖尿病の可能性を否定できない者(糖尿病予備群)はいずれも約1,000万人(合わせて約2,000万人)と推計されています。糖尿病が強く疑われる者の人口に対する割合は男性16.3%、女性9.3%であり、年齢が高いほど糖尿病有病者の割合が高くなる傾向にあります。また糖尿病有病者の割合は最近20年間で増加傾向にあります)。

糖尿病は眼や腎臓、心臓や脳血管など以前から関連があるといわれていた合併症のほか、最近ではがんや歯周病など糖尿病以外のさまざまな病気とも関わるといわれています。さらに糖尿病性腎症は特に医療費のかかる人工透析の原因になることから、重症化予防が大きな課題と考えられています。

糖尿病の治療には、食事療法や運動療法などの生活習慣、血糖値を下げる薬剤を使った薬剤療法、インスリン注射によるものがあります。しかし、これらの治療法は対症療法であり、糖尿病の症状の進行を抑える効果は期待できるものの、根本的な原因を解決する治療法ではありません。今回の治療には、自己脂肪由来間葉系幹細胞という幹細胞を用います。間葉系幹細胞は骨髄、脂肪、臍帯といった様々な組織から分離・培養され、疾患の部位に集積する能力がある上、抗炎症作用や免疫抑制効果があることなど報告されています。糖尿病により破損や機能不全がみられる膵島β細胞の修復、機能回復する効果や、脂肪由来幹細胞から分泌される炎症を抑制する物質の働きにより糖尿病にともなう炎症を抑制する効果が得られ、症状が改善されることが期待されます。糖尿病の症状を根本的に改善できる可能性があります。

【対象治療者適応条件】
以下の検査データに該当する、境界型糖尿病、および初期糖尿病が疑われる方有すると判断される方

1)空腹時血糖:110~140mg/dl

2)ヘモグロビンA1c:5.6~7.0% (過去に7.0%を超えていた場合には適応外)

3)随時血糖値:140~199mg/dl

4)75gOGTT2時間値:140~199mg/dl

5)グリコアルブミン(参考値):15~20%もしくは13%以下

6)18歳以上の方

7)脂肪採取に十分耐えられる体力及び、健康状態を維持されている方

8)正常な同意能力を有する方

※その他、選定基準、除外基準がありますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください。

【治療および経過観察期間】

事前説明および同意後、脂肪採取から幹細胞投与まで:約8週間程度
※幹細胞投与後、フォローアップ検診(投与後1・3・6・12か月、以後6ヵ月毎)

 

加齢男性性腺機能低下症候群(男性更年期障害)に伴う諸症状改善を目的とした
自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(第二種・計画番号PB3200084)

 男性更年期障害とは、加齢に伴う性腺機能低下にともなう男性ホルモン(テストステロン)の低下によって引き起こされるさまざま症状群のことで、医学上は加齢男性性腺機能低下症候群(Late Onset hypogonadism Syndrome:以下LOH症候群)と呼ばれています。

 LOH症候群の症状としては、倦怠感・めまい・イライラ・睡眠障害・物忘れ・精神不安・勃起不全(ED)・不妊(精子数減少)、筋肉量の低下・体毛の変化(ヒゲが薄くなる等)などのさまざまな症状が現れます。また、テストステロンは男性の生殖器系だけではなく、体のいろんな組織、臓器に作用しており、テストステロンが低い状態が長期に続くと、肥満(メタボ)、動脈硬化、脂質異常症(コレステロールの上昇)、糖尿病、骨粗しょう症などの生活習慣病になりやすく、認知機能の低下や筋力の低下により、寝たきりとなってしまうリスクも高まります。

 以上の事から、精巣機能の低下にともなうLOH症候群に対して積極的に医療の介入することは、QOLの向上だけではなく、様々な疾患予防においても有用であると思われます。自己脂肪由来間葉系幹細胞治療も投与した脂肪由来幹細胞から分泌される炎症を抑制する因子、血管新生させる因子、傷んだ組織を修復させる因子等の働きにより精巣機能の低下を抑制する効果が得られ、男性更年期障害にともなう諸症状改善の一つの治療法となる可能性があるものと考えます。

 ただし、患者様が改善されたい症状に対し、有効性と安全性を比較検討した結果、他の治療法が優先されると判断される場合には、再生医療以外の治療の方法(ホルモン補充療法、漢方療法、ED治療薬、向精神薬や睡眠誘導剤、高血圧、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病に対する薬物療法、サプリメント療法など)をお勧めすることがあります。他の治療法の詳細については、同意説明文に記載があります。

 

【対象治療者適応条件】

 以下の検査データ、症状(問診票)に該当する30歳以上の男性で、加齢男性性腺機能低下症候群が疑われる方が対象になります。

  1)遊離テストステロンが、8.5pg/ml以下(測定キットにより換算が必要)もしくは総テストステロンが320ng/dl以下の方

  2)黄体形成ホルモン(LH)が、3.0IU/ml以上を示す方

  3)1)もしくは2)の条件を満たし、男性更年期障害の問診票であるAMS(Aging Male Symptom)スコアにおいて、総合点数が37点以上の方

  4)脂肪採取に十分耐えられる体力および、健康状態を維持されている方

  5)本治療の説明同意文書をもとに医師により十分な説明を受け、本人の自由意志により同意し署名いただける方

  6) 問診・検査等により、担当医師が適格性を認めた方

 ※その他、選定基準、除外基準がありますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください。

 

治療および経過観察期間

 事前説明および同意後、脂肪採取から幹細胞投与まで:約8週間程度
 ※幹細胞投与後、フォローアップ検診(投与後1・3・6・12か月、以後6ヵ月毎)

 

女性更年期障害および卵巣機能低下に伴う諸症状改善を目的とした
自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(第二種・計画番号PB3200085)

 更年期とは、閉経前後の45歳から55歳くらいの期間を言います。女性は一生の間に月経を迎える思春期、月経があり妊娠・出産が可能な性成熟期、出産を終え月経が終わる更年期、閉経後の高齢期という4つのライフステージがあり、個人差はあるがだいたい50歳前後に閉経を迎える人が多いようです。更年期になると卵巣の機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲン、プロゲステロンの分泌が急激に減少します。その結果、ホルモンのバランスの乱れに体がついていけず、身体的な症状だけでなく自律神経や精神状態にも不調が起こり、この年代の女性の約7~8割の方に何らかの症状が認められるとされています。更年期に起こるさまざまな不調を更年期症状といい、程度の差はあっても誰にでも起こる症状ですが、中でも仕事や家庭生活などに支障が出るほど重い症状が続くケースを一般的に更年期障害と呼んでいます。

 さらに、更年期おいて女性ホルモンが低下する事により、閉経後、肥満、動脈硬化性疾患、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の発症に加えて、骨粗しょう症の進行、認知機能の低下などもみとめるようになります。

 また、更年期前の30歳代、40歳代前半の年代においても、早発性の卵巣機能低下、卵巣機能不全により、月経異常とともに更年期にみられるような症状を発症することがあり、この年代において、そのようなホルモン異常を来すと排卵障害による不妊症に悩む事も大きな問題となります。

 以上の事から、更年期障害および更年期前の女性における卵巣機能低下に対する積極的な医療の介入は、QOLの向上だけではなく、様々な疾患予防においても有用であると思われます。自己脂肪由来間葉系幹細胞治療も投与した脂肪由来幹細胞から分泌される炎症を抑制する因子、血管新生させる因子、傷んだ組織を修復させる因子等の働きにより卵巣機能の低下を抑制する効果が得られ、卵巣機能低下にともなう諸症状改善の一つの治療法となる可能性があるものと考えます。

 

【対象治療者適応条件】

 30歳以上の女性で、以下の1)~3)のいずれかの条件に該当し、更年期障害および早発性卵巣機能低下(黄体機能不全を含む)が疑われる方で、かつ4)~6)の条件を満たす方

 1)以下の①もしくは②の要件を満たし、3ヵ月以上月経がみられない方もしくは簡略更年期指数(SMI)が50点以上を示す方

  ① 血中エストラジオール(E2)が30 pg/ml以下で、かつFSH(卵胞刺激ホルモ ン)が30 IU/ml以上の方
  ② 血中プロゲステロンが0.4 ng/ml以下で、かつLH(黄体形成ホルモン)が10 IU/ml以上の方
  ※月経を有する女性では、血液検査を黄体中期(月経開始日から19日~23日)に施行し、その測定値で判断するものとする。

 2) 月経を有する女性で、2周期連続で黄体中期(基礎体温が高温相となってから5~9日目、低温相から高温相への移行がはっきりしない場合は、月経開始後19~23日目)の血中プロゲステロンが10 ng/ml以下で、基礎体温での高温相の短縮(10日未満)もしくは高温相と低温相との差が0.3℃以内である場合(黄体機能不全)

 3)月経を有する女性で、血中抗ミュラー管ホルモン(AMH)が1.47ng/ml(40歳女性のAMH中央値)以下の方

 4)脂肪採取に十分耐えられる体力および、健康状態を維持されている方

 5) 本治療の説明同意文書をもとに医師により十分な説明を受け、本人の自由意志により同意し署名 いただける方

 6) 問診・検査等により、担当医師が適格性を認めた方

 ※その他、選定基準、除外基準がありますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください。

 

治療および経過観察期間

 事前説明および同意後、脂肪採取から幹細胞投与まで:約8週間程度
 ※幹細胞投与後、フォローアップ検診(投与後1・3・6・12か月、以後6ヵ月毎)

 幹細胞治療をお考えの方は、まずはクリニックへお問い合わせください。
 治療について詳しくご案内、ご説明します。

 

 

慢性疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療
(第二種・計画番号PB3230079)(第二種・計画番号PB3230085)

間葉系幹細胞の主に抗炎症作用に着目し、慢性疼痛の緩和を目的としています。本治療は、患者さまの脂肪から間葉系幹細胞を取り出し、培養後に、調整された間葉系幹細胞を患者さまの体内に静脈より点滴投与する治療法と、慢性筋骨格系疼痛症状のある、もしくは慢性筋骨格疼痛の原因となっている腱などの軟部組織・関節腔・骨髄等に局所投与する治療法をお選びいただけます。

【対象治療者適応条件】

本治療の適応となるかならないかにつきましては、本治療を行う医師(再生医療等を行う医師)によくご相談ください。現時点において適応となる条件、基準は以下のとおりです。

慢性疼痛を有し、慢性疼痛に関する他の標準治療法で満足のいく疼痛緩和効果が認められなかった方、または、慢性疼痛を有し、副作用等の懸念により、標準治療法を十分理解した上で、標準治療で用いられる薬物による治療を希望しない方。

下記選択基準に合致し、除外基準に抵触しないことが必要となります。

【選択基準】

3ヶ月以上続く慢性疼痛がある方

②18 歳以上の方

③脂肪採取に十分耐えられる体力および健康状態を維持されている方

④正常な同意能力を有する方

⑤本治療に関する説明文(本説明書および細胞提供に関する説明書)をお渡しした上で十分な説明を行い、本人の自由意思による同意を文書で得られる方

⑥問診、検査等により、担当医師が適格性を認めた方

【除外基準】

①治療中および治療後に継続して来院できないことが明らかな方

疼痛の原因が心因性のみの方

③本治療に関する理解と同意が得られない方

④感染症検査:HIV抗原・抗体、HTLV抗体において、1つ以上陽性の方→多の感染症が陽性の場合幹細胞の培養は可能ですが、培養できる施設が限定されます。

⑤感染症危険情報(外務省・厚生労働省・世界保健機関(WHO))が発出中の海外地域に渡航し帰国後4 週間経過していない方

⑥妊娠中の方

⑦脂肪採取時に抗凝固療法の薬剤を中断できない方、および脂肪採取時に使用する局所麻酔薬または消炎鎮痛剤、抗生物質等にアレルギー歴のある方

⑧敗血症、出血傾向または感染症が現れるリスクが高い血液疾患の合併症または疑いのある方

⑨10mL 以上の皮下脂肪を採取することが困難と担当医師が判断した方

⑩その他、担当医師が不適と判断した方

※担当医師が診察した結果、病状その他の理由により適格でないと判断した場合は治療に至らないこともありますのでご了承ください。

【細胞提供(脂肪採取)の採取部位・採取方法について】

(1)採取部位:腹部、臀部など皮下脂肪が豊富な部位より採取します。

※患者さまの状態を考慮して、担当医師が決定します。

(2)採取方法:当院の手術室にて、①吸引法 もしくは②ブロック法により、原則として 10mL以上の脂肪(患者さまの容体や治療計画、医師の判断等によって増減する可能性があります。)を採取します。手術の方法は、患者さまの希望を伺った上で、患者さまの体型、年齢、合併症の有無などを加味し、医師の判断で決定をいたします。ブロック法・吸引法の施術の流れについては次のとおりです。

吸引法

局所麻酔をかけたのち、臍部(おへそ)の下縁の皮膚に約3mm から4mm の切開します。

切開部から液体を注入できる細い管を挿入し、腹部皮下に脂肪を採取するために必要な液体に麻酔薬を混ぜて注入します。

脂肪の吸引方法は、医師が手動で脂肪採取用カニューラを用いて行う方法とダイオードレーザを利用した機器を用いて行う方法があります。

ブロック法

局所麻酔をかけたのち、下腹部に約1.5cmから2 cmの切開を行います。

切開部からピンセットで脂肪をつまんで、ハサミで脂肪を切り取り採取します。

※麻酔については、キシロカインを用いて局所麻酔を行います。アレルギー等の事情によりキシロカインについては使用できないが 同等の機能を持つ別の薬剤であれば使用できる患者さまについては、別の薬剤を用いるものとします。

慢性疼痛緩和を目的とした自己脂肪由来間葉系幹細胞治療の投与方法

・静脈投与の場合(東京院・日本橋院可)

クリニック内の診察室・処置室にて、点滴にて静脈に投与します。

・局所投与の場合(日本橋院のみ可)

疼痛を有する局所に投与することも可能です。

幹細胞治療のリスク・副作用について

1)脂肪採取時

出血

脂肪採取部の皮下出血およびへこみ

創部の痛み

創部の感染

創部からの浸出液

・麻酔薬の副作用

2)幹細胞の投与時

・アナフィラキシー反応 (急性アレルギー反応による冷汗、 嘔気、 嘔吐、 腹痛、 呼吸困難、 血圧低下、ショック状態等)

・肺塞栓 (注入した細胞による肺血管の閉塞、 症状が重いと呼吸困難様症状)

・穿刺部の痛み、内出血、穿刺による神経障害

・嘔気、嘔吐、頭痛

・免疫の過剰反応によるアトピー、蕁麻疹などの免疫異常(症状悪化など)

予約・お問い合わせ

 03-6665-0888 < 受付平日9時30分~17時30分 >