ルネスクリニック日本橋は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律(再生医療新法)」の施行に伴い、「特定細胞加工物製造事業者」として厚生労働省より2015年10月7日認定された細胞培養加工施設にて製造を行っております。
患者様より採取された脂肪組織は、委託先である特定細胞加工物製造施設に持ち込まれ、酵素処理後、脂肪から幹細胞を分離して培養・増殖を行います。細胞培養は、厳格な管理のもと実施されます。また、高度な安全性を担保する為に、細胞の入庫時にウィルス検査等の細胞検査を行います。さらに検体の取り間違いを防止するために、全ての工程の履歴管理など厳しい品質管理体制を導入した運用管理体制のもと細胞培養されています。
~細胞の安全性=完全無血清培地での培養~
無血清培地の表記で存在する製品の中には、血清由来物等を含有するものがあります。それらは血清使用と同様のリスクを内包しているため、安全性の面で臨床に適さない場合があります。ルネスクリニック日本橋で行う幹細胞治療で使用されている培養液は、二次原材料まで、血清由来物等を全く含まず構成されています。
【無血清培地で培養するメリット】
無血清培地を用いるメリットしては、以下の点があげられます。
①無血清培地の使用は、自己血清を使用する培養方法と異なり、患者様からの採血(100~200ml程度)が必要なく、
患者様への侵襲が少なくなります。
②自己血清を使用する培養では、血液採取量の限界から培養できる量や日数に制限が出ますが、
無血清培地による場合では制限なく培養が可能となります。
③自己血清や動物由来血清を用いた培養では、患者様の血清の状態・動物血清のロット間で活性等の差が大きく、
細胞培養が不安定になるなど品質保証で課題があります。一方、無血清培地では、安定的に高品質な細胞を製造できます。
④自己血清を使用する培養では、自己血清量の不足から、ウシ血清等を使用した場合、
病原性プリオンと言った病原体の持ち込みや異種タンパク質の混入に起因するアレルギー反応等が懸念されますが、
無血清培地では、そのリスクが回避できます。
また、ルネスクリニック日本橋では、幹細胞を安全に保管するためのクリーンルームが院内に完備されています。
お客様の安全性を重視した取り組みを行っております。