医療機関におけるヒト幹細胞培養上清投与による死亡事故について
一般社団法人再生医療抗加齢学会のホームページ上において、2023年11月11日に、「幹細胞培養上清液に関する死亡事例の発生について」と言う文書が掲載されました。
これを受けてネット上では、様々な意見が上げられ、培養上清治療の危険性や不当性についてのコメントも多数上げられています。
当院で把握している情報では、亡くなられた方の原因として、敗血症によるものだと言う情報を得ております。敗血症とは、何らかの細菌やウイルスが体内に入ることにより、その菌が体内で増殖し、全身に制御不能な生体反応が加わり、多臓器の機能障害を起こす病態の事です。
この事から、死亡事故が起きた医療機関で治療に使用されたヒト幹細胞培養上清やエクソソームそのものによる副反応や合併症によるものではなく、使用された培養上清もしくはエクソソームが菌に汚染されていた事が考えられ、当該医療機関での製品の多人数への使いまわしや感染を起こし易い場所での長時間の放置などの管理上の不備によることが疑われます。
現在、当院で使用しているヒト幹細胞培養上清やエクソソーム製品は、製造から保管、投与に至るまで各プロセスに厳重な基準も設けて、管理や安全対策を行っております。
また、培養上清やエクソソームの治療においては、その治療効果の報告もなされており、当院においても一定の効果が得られております。
何かご不明な点、ご不安に思う点やご質問などがありましたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。安全でかつ効果的な治療を提供できるように、スタッフ一同さらなる努力を行ってまいります。
医療法人美健会ルネスクリニック日本橋・東京