光線療法

Low Level Laser Therapy
低出力レーザー治療

疾病治療とアンチエイジングの新たな取り組み

光線療法とは

光を利用する光線療法の歴史は古く、1903年に紫外線を用いた皮膚結核の治療がノーベル医学賞を受賞したことで注目されるようになりました。
1962年に開発された発光ダイオード(LED)は、当初は赤色波長のみでしたが、その後緑色と青色が開発され三原色がそろいました。日本人研究者による青色発光ダイオードの発明は、2014年のノーベル物理学賞に輝いています。
こうした科学技術の進歩により、様々な疾患に対し、波長の違う色それぞれの光化学反応特性を利用する治療法の研究が進められています。

光化学反応特性

光化学反応特性
UV(紫外線)免疫システム強化 / 全身の体調の改善 / 幹細胞の活性化
BLUE血管系の改善 / テロメラーゼ活性化(アンチエイジング効果) 抗炎症作用
GREENエネルギー産生増加 / 強い抗炎症作用
YELLOWデトックス / 抗うつ作用
RED抗炎症作用 / 創傷治癒作用 / エネルギー産生増加
免役システム調整
IR(赤外線)強い免疫活性化 / エネルギー産生増加 / 高い組織深達性

低出力レーザー治療(Low Level Laser Therapy ; LLLT)

レーザー装置につながっている専用のレーザー針(laser needle)を通して、6色の光線(紫外線、青、緑、黄、赤、近赤外線)を使います。
基本的な照射は、赤20分、その他の色各10分間ずつの血管内順次照射ですが、対象疾患により色と時間を調整します。炎症(五十肩、関節炎、腱鞘炎など)や創傷などでは患部へ、めまいや耳鳴り、脳疾患などでは鼻腔内に照射します(血管内照射を同時併用することがあります)。

対象

高血圧、脂質異常症、糖尿病、アレルギー疾患、湿疹、感染症、慢性疼痛、慢性疲労、慢性肝疾患、慢性腎疾患、神経障害、外傷、関節炎、腱鞘炎、頭痛、めまい、耳鳴り、脳卒中後遺症、認知症、線維筋痛症、スポーツパフォーマンス向上、アンチエイジング など

副作用

  • 血糖低下、眠気
  • 穿刺部の痛み、内出血、しびれ など

レーザー装置(MLDS ; Multi-Laser Delivery System)

レーザー装置(MLDS ; Multi-Laser Delivery System)

ドイツ政府とEUの支援により開発された装置であり、ドイツ、EU、アメリカ、カナダ、オーストリア、台湾などの世界各国で医療機器ライセンスを取得しています。
6色(紫外線、青、緑、黄、赤、近赤外線)の光線の使用が可能であり、間質内(皮膚内)、血管内、関節内などに照射できます。

治療スケジュール

炎症や創傷などでは1回の治療で改善効果がみられることが少なくありません。生活習慣病などでは程度の違いはありますが1回で2-3週効果が持続することが多いようです。いずれの場合でも、確実な効果を目指すには1-2回/週、8-10回の集中治療をお勧めします。
まずは1回の治療で感触(効果)をみてからご検討ください。
治療時間は60分前後です。

光照射
治療スケジュール
治療スケジュール
治療スケジュール

費用について

1回:52,800円

低出力レーザー治療について

●未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いるMLDS(マルチレーザーデリバリーシステム)は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 日本国内では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

 

●国内の承認医薬品等の有無の明示

本治療に使用できる同一の性能を有する医療機器はありません。

 

●諸外国における安全性等に係る情報の明示

本治療に使用するMLDS(マルチレーザーデリバリーシステム)は、約20年前にドイツ政府とEUの支援により開発されました。現在EU、カナダ、アメリカなど世界30カ国以上の医療機関において800台以上が導入されており、米国FDAや主要EU国家などで承認されています。