医療法人美健会 理事長 平野敦之医師
現在の医療が目指すところは、「病気を早期に見つけ、できるだけ侵襲の少ない方法で治療をする」という事に主眼がおかれ、病気にならない体作りを行うという、いわゆる予防に関しては、余り力が注がれておらず、予防法としても「食事」「運動」「睡眠」など生活習慣の改善にとどまるものでした。しかし、仕事や家事、育児で忙しい方に改善してもらうのは現実的に難しいため、私はこれまで補助的な治療としてサプリメント、点滴やホルモン補充療法などを導入しながら基本治療の一歩先をゆく医療として、取り組んで参りました。
今後は、最近注目されている再生医療や光線治療などを取り入れ、さらに積極的な介入を行い、病気の予防やこれまで治療が難しかった疾患や症状の改善を図りたいと思っています。
抗加齢医療、再生医療との出会い
40代にさしかかった頃に米国留学時代に出会ったのが、再生医療と呼ばれる新たな医療領域でした。また、日本に帰国後大学を辞し、新たに勤務することになった葉山ハートセンターにおいて、抗加齢医療との出会いがあり、予防医療の重要性を認識し、この2つの新しい分野の医療を自分の診療に取り入れることが出来ないかと考えるようになりました。
年齢を重ねると、ホルモンの減少や運動不足、栄養バランスの乱れに起因する代謝機能や免疫力の低下から、誰もが老いや衰えを実感するようになります。また、生活習慣病やがんなどの悪性疾患の発症リスクも高まります。抗加齢医療とは、医学的アプローチによって老いや衰えの進行を遅らせ、発症リスクの軽減を図り、心身の健康や若さ美しさを取り戻そうとする医療行為です。治療には、栄養解析やホルモン補充療法や新しい医療機器による処置も行います。
また幹細胞や培養上清液を用いた再生医療、新しい機器を用いた光線療法を診療に導入することも抗加齢医療(予防医療)の実現に役立つだけではなく、これまで治療が難しかった病気や障害の持つ方のQOLや予後の改善に貢献できる可能性も秘めており、そのような患者さんの新たな一筋の光となるのではないかと考えています。
再生・復活
自身の内に芽生えてきた大学や組織の中、保険診療だけではできない理想の抗加齢医療や再生医療を実践したいと思い、自分のクリニックを開設いたしました。
クリニック名である「ルネス」は、“再生”“復活”を意味するフランス語「ルネサンス(Renaissance)」を由来とします。抗がん剤を使用せずに長く健康でいられるような治療、がんで余命宣告された方でも復活・再生できるように、また肉体的にも精神的にも若々しい姿を手に入れるお手伝いができるように、そんな思いを込めました。
当グループは、健康長寿をめざせるよう、一人ひとりのお悩みの解消やお手伝いをさせていただきながら患者様の期待・信頼にお応えできる体制を整えています。
体のことで心配なことや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。
経歴
経歴
1982年 | 和歌山県立医科大学 医学部 卒業 |
---|---|
1997年 | 米国ピッツバーグ大学メディカルセンター (泌尿器外科・腎移植科)へ留学 |
2000年 | 和歌山県立医科大学 泌尿器科 助教授 |
2004年 | 医療法人愛心会 葉山ハートセンター 泌尿器科部長 |
2005年 | 医療法人あんしん会 四谷メディカルキューブ 泌尿器科部長 |
2009年 | 医療法人社団健康院 高輪メディカルクリニック 副院長 |
2011年 | 医療法人社団みき会サンフィールドクリニック 院長 |
2015年 | ルネスクリニック開設 同院 院長就任 |
2019年 | 医療法人美健会 理事長就任 |
学会・資格
- 日本泌尿器科学会専門医
- 日本抗加齢医学会専門医・評議員
- 日本再生医療学会
- 和歌山県立医科大学泌尿器科学非常勤講師